靴の悩みを考える【外反母趾編】
こんにちは!
今回は外反母趾についてのお話です。
なかなか原因がわからないので、「いつの間にか外反母趾になってしまった」という方も多いのではないでしょうか?
この記事を読むことで、外反母趾になる原因を知り、どう予防し改善すれば良いのか?対処は何をするべきか?がわかる内容になっています。
是非、最後までご覧ください。
靴の悩みを考える【外反母趾編】
外反母趾とは
足の親指が小指側に20度以上曲がっている状態の足のことを外反母趾と言います
外反母趾になってしまうのはアーチの崩れが大きな原因だと言われています。
どうして足のアーチは崩れてしまうのか?
足のアーチが崩れてしまう原因
足のアーチは3つある
あなたもご存知かもしれませんが、足の内側にあるアーチ、それが土踏まずです。
土踏まず以外にも、外側のアーチと足の前側にある横アーチ。
この3つのアーチがバランスよく支えることで足は正常な状態を保つことができます。
この3つのアーチバランスが崩れてしまった足でとても有名なのが扁平足です。
扁平足は内側のアーチがない、または低下している状態の足のことです。
外反母趾の方のほとんどが扁平足と言われています。
扁平足になると足の重心が内側に入りすぎるため、それが原因で外反母趾に繋がる可能性があります。
そもそもなぜアーチが崩れてしまい、扁平足になってしまうのか?
扁平足になる原因は大きく4つ
①子どもの時の靴が原因
子どもの頃に足に合わない靴を履いてしまうことで、扁平足になってしまうことがあります。
足のサイズや足の幅のサイズが合っていない場合。
ゆるすぎても、小さすぎてもダメです。
子どもの足はまだ成長段階なので、靴が子どもの足に与える影響がとても大きいのです。
特におさがりの靴が、足に影響してしまうことがあります。
それについては以前こちらの記事を書いているので、よろしければご覧ください。
②大人になってからも大きめの靴を履いている
靴を販売していて、たくさんのお客様とお話させていただいていますが、その中で1番多いと実感しているのが、「大きめの靴を履いている」と言う方です。
大きめの靴は足と靴の間に、余計な隙間を作ってしまいます。
余計な隙間があると言うことは、歩くたびに足がブレてしまい、動いてはいけない足の内側の方向に動く可能性があります。
足が内側に傾くクセがついてしまうと、扁平足や外反母趾になる可能性がでてしまいます。一度クセがついてまうと、自分で意識的に直すことは難しいです。
③女性と男性の骨格構造の強度の違いとホルモン
女性は男性に比べると、骨格構造の強度が弱いため、それが原因で足の悩みが多くなってしまいます。
骨格構造の問題だけではなく、女性は女性特有のホルモンにも影響を受けます。
妊娠して3ヶ月くらいになると、リラキシンと言うホルモンが分泌されます。
リラキシンは体中の靭帯をゆるませる作用があり、リラキシンの影響で足の靭帯がゆるみ、足のアーチのバランスを崩してしまう場合があります。
リラキシンの役割などについては、パンパースのサイトに記述されてますので、こちらのリンクから参照してください。
④年齢を重ねることで筋力の低下や体重の増加
年齢を重ねることで筋力が低下してしまいます。
足の筋力が低下してくると、代謝も悪くなり体重が増えることも足に影響を与えてしまいます。
そしてアーチの崩れを招く可能性が非常に高くなります。
特に女性の場合、40代を境にアーチの低下や足の強度の低下に伴う悩みが増える傾向にあります。
それと同じように外反母趾で悩む人も増えています。
40代よりも50代、50代よりも60代と、年齢が高くなるほど外反母趾で悩む人が増加し続けている状況です。
シニアガイドさんにデータがあったので、リンクを貼っておきます
大きくこの4つをお話させていただきました。
扁平足はアーチのバランスが崩れしまい、足に傾きが生じている状態です。
その影響で、足の内側に重心が入りやすくなるため、外反母趾につながる原因とも言えます。
アーチの崩れを招かないように、どう予防していけばいいのか?扁平足や外反母趾になってしまったらどうすればいいのか?など、お話していきたいと思います。
予防や改善、対処方法
自分でできる予防方法と対処方法
自分でできる予防方法や改善方法
①自分の足のサイズを知り、足にあった靴を履くこと
合わない靴を履いてしまうことが、足に負担をかける大きな要因です。
特に大きすぎるサイズを履いてしまう方が多いので、自分の足のサイズを知ることから始めましょう。
よくある間違った考え方が2つあります。
まず1つ目が、足幅が合わないから靴のサイズを大きくすることです。
足幅に合わせると、足の長さに合っていない靴を履いてしまいます。
2つ目は、とにかく足幅が広い靴の方が良いと思っていることです。
自分の足幅よりも大きい靴を履き続けると、横アーチが低下する恐れがあります。
足の長さだけではなく、足幅もサイズです。
どちらのサイズも合う靴を履くようにしましょう。
②自分の目的にあった靴を履くこと
例えば、あなたがこれからランニングを始めようと思ったとします。
その時にバスケットボールシューズしかなく、バスケットボールシューズを履いてトレーニングしてしまうと、目的とシューズが合っていないので、足のトラブルや怪我に繋がってしまいます。
シューズには目的があって、目的に合ったものを使用することで、効果を発揮します。
トレーニング以外にもあてはまります。
普段からたくさん歩くことが多いのに、テニスシューズやバスケットボールシューズのような、靴底が硬いタイプのシューズを履いている方が非常に多くいます。
歩くことが多いのであれば、ウォーキングシューズやランニングシューズの安定性があるシューズを履くことで足の負担を減らすことができます。
③正しい靴の履き方をすること
- 靴紐を緩めて、足を入れる
- かかとの方に足をしっかり寄せる
- つま先の方から靴紐をフィットさせていく
- 靴紐は一番上の穴まで通し、靴紐を結ぶ
靴を履く時に大切なのは、かかとに寄せて履くことが大切です。
かかとに寄せた状態で履くことを想定して、靴は作られています。
かかとに寄せることで、つま先に大切なスペースが確保することができ、スペースができることで、足指をしっかり動かすことができます。
そして、かかとの骨からアキレス腱に繋がっているので、かかと密着していることで、足の連動性を高めることができます。
④適度な運動をすること
適度な運動をした方がいいのは、足の筋力を落とさないことが大切だからです。
足の筋力を保つことで、できるだけ足のアーチの低下を防ぐようにしましょう。
運動をすることで、代謝も上がり体重の増加も抑えることができるでしょう。
特にウォーキングや心拍数をあげないスロージョグなどは、とてもオススメです。
⑤足のことを大切にする意識を持つこと
足のことは学校で習ったりすることがないので、知る機会が少なく、足に対して悩みが出てから「どうしよう」と考えてしまうことが多いと思います。
だからこそ足を大切にする意識を持つことが大切です。
例えば、歯磨きをしていなければ、年齢を重ねた時どうなりますか?
当然、歯はボロボロになってしまうでしょう。
それがわかっているからこそ、歯磨きをして歯を大切にしています。
歯を大切にすることは、あなたが気づかないうちに親や学校教育などで自然に教わってきて、それが当たり前のように習慣化されているからではないでしょうか?
そこで、私からあなたに提案です。
今日から足を大切にしてみませんか?
大切にしてみる意識を持ってみませんか?
足を大切にする意識があるだけで、行動が変わり習慣化され、足を大切にしていくことができます。
そして、あなたが100歳になった時に、自分の足で歩いているイメージを今からしていきましょう。
痛みや症状がある場合の改善方法や対処方法
足や靴の専門家に相談をしてみる
靴屋(シューフィッター、スポーツシューフィッター、中敷き調整してくれる店)
靴と足の知識を持った方がいる靴屋さんで相談してみましょう。
そうすることで、足の癖やバランスを見てもらえますし、あなたの足のサイズを測ってアドバイスをしてくれます。
インソールをすすめてくれますし、オーダーインソールを作成してくれるお店もあります。あなたの話を聞いてくれて親身に相談にのってくれる靴屋さんを見つけましょう。
病院(整形外科)
あまりにも痛みや症状が出ている方は、すぐに病院で相談や診断してもらいましょう。
病院では理学療法士や柔道整復師の方に歩行を見てもらい歩行改善や、サポーターまたはテーピングで足の改善のサポートをしてもらえます。
あまりにも重度の場合は、外科医による手術や装具を着用しなければならないこともあります。
そうならないためにも、日頃の意識と習慣が大切です。
自分で対処する場合
軽度の方の場合は自分で対処する方法もあります。
靴選びの時にオススメは本革の靴を履くことです。
足にあった本革の靴を選び、履いてみましょう。
そうすると外反母趾の部分が当たって痛かったりします。
痛いからやめるのではなく、当たる部分だけをのばすことをオススメします。
足のことがわかる靴屋さんなら、必ず理解してくれてその部分だけをのばし、あなたの足に合う靴にカスタマイズしてくれます。
幅だけに合わせてサイズを変えると、全体のフィット感が損なわれ、歩き方が悪くなる可能性があるので気をつけましょう。
足のアーチをサポートするもの
靴下でサポート
足の指に働きかけ、足のアーチをサポートする
インソールでサポート
足に合った靴にサポート用のインソールを入れることで、足のアーチをサポートしバランスを整えることができます。
→ SIDAS コンフォート3D インソール初心者用 インソール 外反母趾対策 姿勢改善
外反母趾用のサポーター
外反母趾用のサポーターをすることで、横アーチを支えることができます。
軽度の外反母趾用のサポーター
→ファシリエイドサポーター 外反母趾 軽度外反母趾用サポーター(S,M,L)
重度の外反母趾で固定してするタイプのサポーター
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は外反母趾に関する内容でした。
色々お話させていただいて、読んでくれたあなたにとって、面倒臭いなと思うこともあるとは思います。
この記事を読んでいただいて、足を大切にすることを習慣化すること。
そして、あなたの悩みが少しでもなくなることを祈っています。
今回は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!